2015年10月5日月曜日

行き止まり暗渠


次回の「東京散歩革命」では、足立区で水路跡・暗渠を歩く。少々足立区の企画が多くなってしまったが、まあ仕方がない。


水路跡・川跡は最近は暗渠と言われることが多いが、私は構造としての暗渠と土地としての水路敷は分けて考えている。というのも、暗渠や道ですらない元水路敷は払い下げられている可能性もある。それを使用実態のある「暗渠」と呼ぶと、公共用地であるかないかに影響し、また誤解を産んでしまうと思うからだ。水路跡=暗渠なのだから公共用地で、だったら踏み込んでも良い、と私有地に入ってしまう事例は増やしたくない。


一方で、写真のように行き止まりであっても公共用地として使われ続ける水路敷も多数ある。こうした空間もまた都市にとっては貴重で、いつ入れなくなるかわからないが、見られるうちに見ておきたい。もっとも、東京では再開発などで地区もろとも消えてしまうこともありうるが。



長いこと「スイロット・アンキョ」というブログもやっていることだし、ネット外で水路跡・川跡について話したいことはたくさんある。しかしその場がほとんどないため、自分の散策会でやることにした。私にとって、話す場や書く場を外部で得ることは難しい(断っているわけではない)。自主的な会であったとしても、やらないよりは良いし、内容には自信があるつもりだ。

次回の散策会では、水路跡の見分け方や見つけ方、土地境界の観察の仕方などを中心に取り扱うので、ぜひご参加いただけたらと思う。

詳細は下記ページでご確認を。
http://shikasukeito.blogspot.jp/2013/02/blog-post.html




2015年8月12日水曜日

地下の特別感



銀座の地下にある早川徳次像。東京地下鉄道の創始者で、地下鉄の父と呼ばれる。

地下というのは不思議な空間で、同じ地点から地点への移動でも、地下だとなんとなく特別な気分がする。地下鉄の隣の駅へ地下道で移動できるのならちょっと得な感じすらある。別に、地上なら階段もなく平面で歩いていけるのに、である。

一方で、地上なら擁壁から水が染み出していたらかなりの発見(一部では湧水とまで言われる)だと思うが、地下だとそうでもない。掘ってるから水が出て当たり前だとは思うが、擁壁だって雨水が浸透して出て行くのは当然ではないか。なんなんだ、地下。

ということで、先日「屋内から出な散歩 東京の地下網で涼む」を開催した。地下やビル内だけで散策が成立するか不安だったが、なかなか楽しんでもらえたと思う。



2015年7月27日月曜日

屋根付きバス停


こういうバス停留所の風景が好きだ。人がいてなかなか写真には撮れないが。

ほどよく人が集まり、そして流れていく。それを見ているのもまた楽しい。特に初めて行く都市でやりたくなる。


2015年7月7日火曜日

震災5日目



2011年3月16日の近江町市場(金沢市)。

3月15日、西武池袋線末端部がちっとも復旧しないため、
私は深夜バスで名古屋の実家にしばらく帰ろうとしていた。
バスも短縮と渋滞で進まない中、苦労して新宿バスターミナルに辿り着いたものの、
バス発車直前に御殿場で地震が発生。
東名・中央道経由のバスはすべて運休となった。

しかしまた朝まで待って動いている電車とバスを乗り継いで家へ帰るのも馬鹿らしく、
翌日の深夜まで待つのもあまりに気が長い話のため、
西行きで唯一動いている関越道経由金沢行きに変更した。

金沢は雹が降ったり止んだりする天気ではあったものの、
私は早朝から昼まで金沢をのんきに観光し、
また内灘まで電車で無意味に往復するなどし、
最終的にJRの特急で名古屋へと向かったのであった。
元から素直に新幹線に乗ればよかったのかもしれないが・・・。

金沢は初めてで、何というか、普通に街が動いている安堵感があった。
別に金沢だからというわけではないだろうけれど。
これ以来まだ北陸には行っていない。


2015年7月3日金曜日

すずめ



横芝駅にて。


都市の中の動物にもいろいろあるが、猫と並んでかわいいと思うのが雀である。
鳥の目はちょっと怖いのもいるが、雀はそうではない。
なんとなくずんぐりとした見た目もまた良い。
触ったら気持ちよさそう(想像)な頭頂部も魅力的。


都市の動物には病気や糞など害のある部分もあるにはあるのだが、
私は人間以外の動物がいるということは総合的にはプラスに考えている。
人しかいないのは、なんとなく怖い。なんとなく。

2015年6月24日水曜日

裸婦像



富士市にて。


私は裸婦像の写真を集めるのも趣味なんだ。
街の中に堂々とあるというのが、なんといっても面白いしエロい。
あれだけ表現にうるさいのにブロンズ像だと許されるなんて、
ある意味人間の身勝手さの象徴だ。


股間や乳がテカテカになっている像を見るにつけ、
私は「ああ、街って・人って生きてるな~」と思う。
興味持たれて、触ってもらえて、これこそ価値ある設置物。


他方、「芸術としての裸婦像をエロい目線で見るな」
とか何とかいう糞みたいなコメントを頂戴したことがある(1年くらい前だっただろうか?)。
何を言っているのやら、と思う。
芸術作品は崇高で、性は低俗であるなどと誰が決めたのか。
そういう決め付けこそ芸術に対して失礼なんじゃないの?
どういう目でも楽しんで見たら充分でしょうに。


私はこれからも、まちなかにある公然で身近なエロいものとしての裸婦像に着目し、
堂々とその有り様について語っていきたい。
文句は受け付けない!
文句があるなら私が見る時だけモザイクでも発生させたらいい。


2015年6月22日月曜日

飯田街道・平針


私が育った名古屋市天白区平針の、飯田街道沿いの家並み(2011年)。
もっとも私は団地育ちである。


その地域でごとにどんな家屋が一般的なのか、
というのは地元から出ないとなかなかわからない。
東京ではこういう商家はほとんど見ない。
しばらく地元を離れていろいろな場所を歩き、また戻ってきた時、
ああ、けっこう個性があるんだなと気づく。


名古屋の建物は意外と古い。
名古屋駅の近くにすら、東京にあったらわーわー言われるようなものがゴロゴロあるが、
ぜんぜん注目されない。
もったいないことだと思う。

2015年6月18日木曜日

谷戸田


2004年頃の八王子。車石という谷。見事な谷戸田。
この日は小雨が降るか降らないかで、路面も濡れていて、いい感じだ。
この先の未舗装道路ではちょっと苦労したけど。


二十三区には谷戸田なんて残っていないが、
八王子にはもっともっといい谷がたくんさある。
でもなかなか、歩く人はいない。
人口はそこそこあっても、徒歩で出歩く人が少ない。
もちろん都心からはこんな場所には人は来ない。高尾に行くからね。

以前は八王子に住んでいて、
自宅からちょっと歩くだけでいろいろな地形があったのだけど、
都県界を越えて引っ越したら、全然細かい谷がなくて、
山もなくて、なんなら森林もなくて、もっと言えば抜けられる横道も少なくて、
非常につまらない思いをしている。

ほどよく植生があり、ほどよく便利で、八王子は今も嫌いにはなれない。
宗教の勧誘さえしつこくなければね!


この谷についてはスイロット・アンキョに以前取り上げた。
※別の日に改めて歩いたもの。
バカみたいな記事なのはわざとである。
本来はもっとこう、はっちゃけたことをやりたい人間なんですよ、これでも。



2015年5月23日土曜日

夕景



テストを兼ねて日記的投稿。写真サイズはこれでいきます。


2005年ごろの写真。日野と八王子の境界付近の中央線の踏切から。
奥が浅川。八王子のオイルターミナルが見える。

この頃使ってたのはFUJIFILMのコンデジなのだけど、
これ以降なかなかこのように撮れない。このくらいでよかったのになあ。

当時は京王線北野駅方面の山の上の住宅地から、
川と線路の向こうの平山工業団地へ徒歩で通勤していて、
途中でさまざまな風景に出会えた。
山、川、線路、畑、鉄塔、太陽、霜、猫、地蔵……。
毎日がちょっとした冒険のような気持ちで歩いていた。
こんな場所もなかなかないと思ったものだ。

問題はどれだけ仕事ができても時給がずっと800円だったことだけだ。
だからどの道、徒歩通勤以外の選択肢などありえないのだ……。

このブログについて


ご覧いただきありがとうございます。

散策家の志歌寿ケイト(しかすけ)です。

メインのサイトはこちらです→ http://www.sansakuka.com/

公式プロフィールは→ http://shikasukeito.blogspot.jp/


これまでの散策活動のなかで膨大な、そしてごく適当な写真を撮り続けています。

ここはそれらの何でもない写真について振り返るためのブログです。

私は写真家ではありませんから、大半の写真は記憶の補完、そしてただの記録です。


サイトをご覧いただくとわかるとおり、二十三区の商店街の全歩行やテーマ別のブログ等

いろいろなことをやっていますが、普段こうした関係の話をする相手もおらず、

もちろん私程度では公的な舞台に出させていただくこともほとんどなく、

散策家個人として発言をする機会は公私ともなかなかありません。

テーマを設定しない雑多な思いや考え事を言う場がなくもどかしい時もあり、

そこでこうしてまたひとつブログを作るに至りました。

(これとは別にラジオもやろうと思っています。)


私がなぜその写真を撮ったのか自分でも考え直し、

そこから見える都市や人間について何か書けたらと思います。


私はテーマ別にブログをやっているため典型的な「マニア」だと思われがちですが

(そしてそういう扱いをされる仕事をそれを理由に断りはしないですが)、

実は深く掘り下げるタイプではなく、常に引いた目線でものを見ています。

だから閲覧される方々や期待を持って私に近づいてくださる方々からすると

やや退屈、期待外れに思われるかもしれません。

私は目に見えるものを面白く観察できれば基本的にそれでOKな人間です。

またそれができさえすれば、どんなところを歩いても楽しいものなのです。

だから散策家なのです。



特に更新ごとのお知らせはしないと思いますのでよろしくお願いします。

なお写真および文章はすべて私の手によるものですので

引用を超える無断転載や無断使用はお止めください。